仙林寺はおよそ700年前,鎌倉時代後半の徳治元年(1306)に保原城主伊達次郎為重公により開創されました。
当時は真言宗に属し,現在の仙林寺ではなく寺号は「眞林寺」とあります。 その後の慶長18年(1613),伊達地方を官領としていた白河城主である松平出雲守が伊達郡飯坂村(現在の川俣町)頭陀寺の7世である鸑雄(がくゆう)和尚を請して改めて伽藍を建立,曹洞宗に改宗し寺号が「仙林寺」へ変わります。
その後は享保6年(1721),宝暦4年(1754),天命3年(1783),慶応2年(1868)と火災に遭い,その都度伽藍は修復されたものの,あくまで仮本堂という形で現住職代に至っています。現在の伽藍は山楼門,庫裏,法雲閣が昭和56年,本堂が平成3年,方丈(離れ)が平成11年,坐禅堂が平成13年といずれも新しい建物です。